<Header>
<Author: 李白>
<Title: 將進酒>
<Format: 樂府詩>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 将進酒>
<BookPage: 215>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
君不見黃河之水天上來，
奔流到海不復迴。
君不見高堂明鏡悲白髮，
朝如青絲暮成雪。
人生得意須盡歡，
莫使金樽空對月。
天生我材必有用，
千金散盡還復來。
烹羊宰牛且爲樂，
會須一飲三百盃。
岑夫子，
丹丘生，
將進酒，
君莫停。
與君歌一曲，
請君爲我側耳聽。
鐘鼓饌玉不足貴，
但願長醉不願醒。
古來聖賢皆寂寞，
惟有飲者留其名。
陳王昔時宴平樂，
斗酒十千恣讙謔。
主人何爲言少錢，
徑須沽取對君酌。
五花馬，
千金裘，
呼兒將出換美酒，
與爾同銷萬古愁。
<End Poem>
<Translation>
ごらんなさい。黄河の水が天の果てから流れ下ってくるのを。そのすさまじい流れは、海に流れこんでは、もはや、二度ともどっては来ない。またごらんなきい。りっぱな高殿で、澄んだ飯にわが身を映して、その白髪を悲しんでいる姿のあるのを。朝には黒い糸のような髪であっても、その夕ベには雪のようになってしまうのだ。だから人の一生で思いのままにふるまえる時には、ぜひとも歓楽を尽くすべきなのだ。黄金作りの酒だるを、ただむだに、月とさし向かいにさせておくことはない。

天がこの世にわたしの才能を生んだからには、きっと課せられている役割があるはずなのだそれは、自分にとっては、大いに酒を飲むこと。千金を散財し尽くしたところで、やはりまた金はめぐりもどって来るだろう。
さあ羊を煮て、牛を料理して、まあまあ、ともかくも歓楽を行い、どうしても一回の宴席で三百杯を飲みほすべさだ。

岑さん、丹丘君、さあさあ、酒をすすめよう。君たちよ、杯をとどめなさるな。君たちのために一曲を歌おう。どうか諸君、わたしのために、耳を傾けて聞いてくれ。

豪葉な実席は、貴ぶに足りない。ただわたしはいつまでも酔い続けるのを願うばかりで、酒がさめてしまうことを願わないだけなのだ。昔から、聖人賢者などというものは、形も声もなくさびしく忘れ去られてしまうもの、ただわれわれ酒飲みだけが、その名を後世に残すばかり。

三国時代、魏の陳王曹植は、昔、平楽の宮殿で宴会を開き、一斗が一万銭もする高価な美酒で、思いのままに楽しみ戯れた。この酒席の主人であるわたしが、どうして銭が足りないなどといおうか。ぜひとも酒を買い取って、諸君にすすめねばならない。

美しい毛並の名馬や、高価きわまる皮衣を、小僧を呼んで持ち出して美酒に換えさせ、諸君等と一緒に、人類永遠の憂いを消してしまおうではないか。

<End Translation>